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Uemura Naoka Workshop in Ibi-Youchien2012
テーマ:「ひかり 羽 かぜ」

 光や風は、子どもたちの生活の中にごく当たり前に存在し、子どもたちの身体を押し包み、体感することができる。その反面、触ってその形を確認しにくい。一方、羽は具体的にイメージしやすく、光や風が存在する空間を自由に飛翔する。さらに、昆虫や鳥などの実在する生物、ユニコーンやドラゴンや妖精といったファンタジーの住人、飛行機や竹トンボといった人工物、といった広がりを持っている。
 そこで、この「ひかり 羽 かぜ」というテーマが生まれた。


上村なおかワークショップの経緯

 2010年3月4日、2011年6月24日、10月13日、14日、3月2日、2012年5月31日。
コンテンポラリーダンサーとしての上村氏の身体に出会い、真似しようとしたり、触れてみたりする。また、友だちや保育者に自分の身体で表現して見せたり、友だちや保育者の表現を見たりする。上村氏・友達・保育者と、身体表現を通したやりとりを繰り返し体験する。
7月20日、8月4日 
笠井瑞丈氏との初めての出会い。上村氏とは違うコンテンポラリーダンサーとしての身体と出会う。
8月5・6日
5日の夕方の園庭で、上村氏と笠井氏が2頭のカナゴンとしてパフォーマンスを通して子どもとやりとりをする。6日、子どもたちが上村氏と笠井氏に、カナゴンに出会った様子を話したり、その痕跡を見せたり、二人と一緒に他の痕跡を探したりする。
  

幼稚園生活の様子

2012年度4月・5月・6月・7月・8月

 「ひかり・羽・かぜ」という虫や鳥、飛行機などが描かれたテーマのポスターが貼られたり、図鑑や絵本を読んだり、活動を仕掛けていくことで、つき組は羽根のある蝶の世界に、ほし組は星座に、うみ組は深海に生きる光る生き物などに関心を持ち始める。そのことで、つき組の保育室には「たんぽぽれすとらん」や蝶を襲う蜘蛛の巣、ほし組の保育室には「ほしかふぇ」、うみ組には「潜水艇アルキメデス」が遊びの基地としてあらわれはじめた。
さらに、理事長佐木謙介が撮影した「カナゴン」の写真が子どもたちに紹介され、満3歳児から年長児まで、草むらの中に羽根の生えたカナヘビを探す姿が見られるようになる。しだいに、幼稚園前を流れる白石川から下った海の底に親カナゴンが棲んでいて普段目にするカナヘビはカナゴンの幼生なのだとか、カナゴンは月に棲んで星座を司っているのだとか、様々な「カナゴン伝説」が噂されるようになった。
上村氏・笠井氏のワークショップは、それらの遊びを話題にしながら進められた。8月6日にはカナゴンが子どもたちの前にあらわれた。また、石川泰氏との作曲のワークショップの中で、子どもたちはクラスの伝説や遊びを石川氏に説明しながら曲作りを行った。これらのことを通して、子どもたちはお互いにクラスで共有する物語のイメージを持つようになっていった。

 

2012年度9月・10月・11月・12月・1月・2月・3月
  4月から熟成されてきた遊びやカナゴン伝説が、上村氏のワークショップや石川氏のワークショップを通して、クラスで共有する物語となり、紙芝居作りへと発展した。この紙芝居のお話を土台にして、子どもたちは登場人物の衣装を作ったり、歌を歌ったりし、舞台での表現遊び「はっけんとぼうけんPARTⅠ」(11月23日)が行われた。
 各クラスの舞台の題名は
  つき組 にじいろのもり ~みんなずっとともだち~
  ほし組 かけよう!にじのはし つなげよう!おつきさまのせかい
  うみ組 びりーぶ ~うみのたからもの~
 また、10月から2月にかけて子どもたちは、大きな画面に取り組んだ。この画面の上での表現遊びは、年少児から経験の重なりの中で表現される。その為、子どもたちは既成のテーマを与えられることはない。最終的に子どもたちはその絵に自分で題名をつける。この作品は「はっけんとぼうけんPARTⅡ」(2月16日土曜日)にて展示された。その日、揖斐幼稚園は、子ども美術館と化した。

 

 

Hakken to Boken展


  

  
  

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